やっと下火になってきたインフルエンザですが、この度「ゾフルーザ」という新薬が承認取得しました。
既存の治療薬は、
・点滴(ラピアクタ)
・タミフル(5日服用)
・イナビル吸入(1回で全て吸入)
・リレンザ(5日吸入)
などがあります。
問題点として、点滴は数十分間は自由に動けない。
タミフルはカプセルでも小児用ドライシロップでも5日間の服用が必要。
イナビルは1回きりで終わりますが、現場で感じることは高齢者の吸入力の弱さです。
吸入力をチェックする笛が全然鳴らない(汗)
リレンザはその吸入を5日間続ける必要があり肺活量の弱っている高齢者には不向き。
そこで今回承認を無事取得し、薬価が決まり次第発売されるゾフルーザはなかなか良い薬のようです。
錠剤の製剤見本を見ましたが、頑張れば幼児でも飲み込めるのではないかと思えるくらい小さめ。
規格は10mg錠と20mg錠の2種類。
腎臓への影響はほぼなく、肝臓への影響も少なめ。
肝硬変や肝がんなどの高度の肝機能障害をもっていなければほぼ服用可能なようです。
用法は1回服用で終了。
用量は、
12歳以上の場合
体重40kg以上80kg未満:20mg錠2錠
体重80kg以上:20mg錠4錠
12歳未満の場合
体重10kg以上20kg未満:10mg錠1錠
体重20kg以上40kg未満:20mg錠1錠
体重40kg以上:20mg錠2錠
要は、体重が10kg以上であれば服用可能なので、年齢でいえば2歳くらいか飲んでも差し支えはない薬ということ。
光に対して安定性は低いですが、1回服用なので影響はなさそうですね。
2歳児で小さな粒でも飲み込めないようであれば粉砕しての服用も可能なようです。
ただし苦味があるようなのでオブラートは必要になりそう。
薬の効き方も新しい機序ですが、ここでの説明は控えておきます。
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